高効率モータとは? 導入するメリットや注意点を解説
高効率モータは、熱の発生を抑えたエネルギー効率の良いモータです。現在、標準効率のモータを使用している企業様の中には、高効率モータへの切り替えを検討している方も多いのではないでしょうか。
高効率モータの導入には様々なメリットがありますが、導入する際に確認しておきたいポイントも存在します。
そこで本記事では、高効率モータの概要や、導入する際の注意点について、解説いたします。
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- 1.高効率モータとは
- 2.高効率モータを導入する3つのメリット
- 2.1.メリット1:省エネ効果が得られる
- 2.2.メリット2:長期間使うほど経済性が向上する
- 2.3.メリット3:温度上昇が小さい
- 3.高効率モータを導入する際の注意点
- 3.1.①モータサイズが大きい傾向がある
- 3.2.②標準効率のモータと比べて回転速度が速い
- 4.まとめ
高効率モータとは
高効率モータとは、その名の通り、電力を効率的に変換して動力へと変換するモータです。エネルギー効率が向上することにより、エネルギーコストや二酸化炭素排出量の削減等、様々なメリットが得られます。
モータが回転する際、エネルギーの一部が熱として失われるため、供給した電力のすべてが動力に変換されるわけではありません。高効率モータでは、熱として失われるエネルギーを抑制することにより、電力を有効活用できます。
高効率モータを導入する3つのメリット
標準効率のモータから高効率モータに切り替えると、多くのメリットが得られます。
ここからは、高効率モータの導入による、3つのメリットを解説します。
メリット1:省エネ効果が得られる
高効率モータは、標準効率のモータと比べてエネルギー効率が高いため、省エネ効果が得られます。
小型の高効率モータは、エアコンや冷蔵庫といった、身近な家電製品にも使用されています。高効率モータは、省エネ性能に優れた製品の実現に貢献しています。
メリット2:長期間使うほど経済性が向上する
高効率モータは、長期間使うことで累積的に省エネ効果が得られます。
標準効率のモータから高効率モータへの切り替えには、初期費用が必要となるため、一定の投資回収期間が必要です。高効率モータを長期にわたり使用することでトータルコストが逆転し、経済性が向上します。
メリット3:温度上昇が小さい
標準効率のモータと比較して、高効率モータは温度上昇が小さいという特徴があります。
温度上昇が小さいので、冷却に必要となる設備・機構を無くし、投資やスペースの削減が可能となります。
温度上昇を抑えることが、冷却にかかわるコストを削減できるとメリットを生み出します。
モータを使用した際に温度が上昇するのは、電力を動力に変換する過程でエネルギーの一部が熱として失われるからです。エネルギー効率が高い高効率モータでは、温度上昇が抑えられています。
高効率モータを導入する際の注意点
高効率モータの導入時、気をつけたいポイントがあります。あらかじめ注意点を確認しておくことで、円滑な導入が可能となります。
①モータサイズが大きい傾向がある
高効率モータは、標準効率モータと比べてサイズが大きい傾向があります。モータサイズを抑えたい場合は、導入前に取り合い寸法や据付時の周辺機器との干渉を確認しなければなりません。
マブチモーターでは、小型で高トルクのエネルギー効率に優れたモータを多数扱っております。モータのサイズを維持しつつ、効率を向上させたい方、求めている効率はそのままに、さらにコンパクトなモータをお求めの方はご相談ください。
②標準効率のモータと比べて回転速度が速い
高効率モータは、熱として失われるエネルギーを抑制しているため、標準効率のモータと比較して回転速度が速くなります。
現行のポンプやファンなどをそのままの負荷で置き換えると、回転が速まることで、電力消費量が増加する可能性があります。インバータによる制御やインペラカットなどによる負荷の低減が必要になります。
まとめ
この記事では、高効率モータについて以下を解説しました。
- 高効率モータとは
- 高効率モータを導入するメリット
- 高効率モータを導入する際の注意点
高効率モータは標準効率のモータと比較して、エネルギーを無駄なく動力へと変換でき、現行のモータから切り替えることで省エネ効果や経済性の向上が期待できます。
ただし、モータを切り替える際は、モータサイズが現行機より大きくなる可能性があるため注意が必要です。導入前に取り合い寸法を確認し、問題のないサイズのモータを選んでください。
マブチモーターでは、小型の高効率モータを多数取り揃えております。モータ選びは担当者がサポートいたしますので、初めて購入される方でも安心してご利用いただくことが可能です。
弊社の製品にご興味のある方は、お気軽にお問い合せください。